どこに 向かって

これから どこに向かって行ったらいい

 

 三年を 超えようとして

 蘇ってくる 記憶

 カケラの 記憶と nagiの 記憶

 もうじき重なり合う日がやって来る

 

 カケラさん どうしたらいいでしょうか

 教えてほしい

 nagiの中で 見てきた ハグさんは どうでしたか

 あなたの 思っていた 彼でしたか

 それとも 違って

 

 あなたが 住んでいたところへは いけそうにありません

 今日 行かないで

 それが 伝わってきたので 行くことをやめました

 米の山にも 行かずに

 その代わり 洞海湾を眺めに行きました

 夕陽が 綺麗でしたね

 寒かったのは nagiで

 中にいた あなたは あたたかったですか

 本当は もう 元に戻っても・・・

 そう思うのは nagiだけなのかも

 ハグさんは もう

 忘れてしまったのでしょう

 

 nagiと共に nagiと会うことで

 思い出すって 言ってましたけど

 ほんとかな

 お口が お上手なので

 もう 信用しないことにしました

 これまで 泣いてきたことが重なって

 あなたも そうだったように nagiも 泣いてきました

 それが どうということではなくて

 いずれ 判る時が来ると思います

 

 何を 大切にしなければならないのかを

 もう ハグさんに 語る言葉はありません

 彼自身で あとは生き方を 紡いでいってほしい

 三年の 月日はいろいろなものを見せてくれました

 本当のこと ウソのこと

 

 行きつくところまで 行かないといけないのかもしれません

 それが それぞれの歩む 道なのでしょう

 

 これからも あなたは nagiの心に住み続けるとしたら

 貴方と歩むことに慣れないといけませんね

 ハグさんに 対しては もう 恨みしかなさそうなので

 関わらないことにしようと思います

 関わって 口を開く時

 言葉で 彼を死に追いやっていまいそうになりそうだからです

 本当に 追いやってしまいそうに

 立ち直れないほどに 心に 突き刺さる

 言葉を 連ねて

 

 その時は あなたが望んだとおり

 ハグさんをあなたのもとにお連れします

 nagiが 案内役で

 三年前に nagiが思い描いたようにして