足跡

残さない でおこう

 

 片付けて

 恐らく 同じ匂いがするときに 感じる 感覚

 足跡は 残さない

 綺麗に してから

 

 ただ しがらみが多すぎて

 

 Twitterに一人に かつてのパートナーの訃報を目にした と

 昔の話だと言えば そうなのかもしれないが

 一度は 想った関係

 

 nagiにとっても そんな じゃあ今はの彼 がそうだった

 高校三年間 見つめ続けて 

 その後 一緒に旅行することにもなった

 シェアハウスに 棲んでいた時期もあった

 愛せた人だった そんな関係も 冷めていったあとに

 

 告白をした 彼の家で

 「好きだったんです・・」すでに 過去形

 「じゃあ 今は ・・・?」と 彼

 返事ができなかった

 冷めてしまった 過去に 気持ちがついていけなかった

 恋なら 冷めて 愛なら ・・・

 そんな 想い出の人

 

 自死をした知らせを 三回忌に 彼の父親から知らされた

 いずれは 同居して 世話をしてあげたいと思っていた

 もう少し したら

 もう少し

 

 その時期に 応えられなかった

 本当に 好きになってしまった 彼だったので

 その彼の 存在が 当時の生きるすべてだった

 毎日 存在を確認 通学時間に 帰宅時間に

 授業と 教室を把握して 日記につけて

 ストーカー そして 犯罪の一歩手前

 想いだけで 生きていった 高校三年間

 変ですよね

 

 今も 誰かのことを 想ってしか 生きていけない

 ハグさんのこと 新しい人のこと 

 それだけで 頭がいっぱいになる

 

 想える相手がいるって 幸せなこと

 ただ

 想ってくれる人が いたら

 もう少し 生きれるかもしれない

 誰か そこに いたら

 かもしれない

 

 逝ってしまった 人への想いは

 癒される時を 待つしかないのかも

 塵の頭で 考えて