疑惑

それは nagiの行動について 発せられた言葉

 

 レシート請求で 経費をもらっている

 どこに 何をしに行った時のもの ?

 家計を支えてきた つもりだった

 その一部を 使ってみた

 ある目的のために 使った

 それが 疑惑

 

 飼われてるの ?

 そうなんだろう 支配されている

 言うことを聞かなくなくなったら すねる 怒り出す

 決して 声を荒げることはしなかった

 この 時になって

 

 nagiの 所有物を捨ててしまう

 引っ越しの時に 余計なものらしい

 問うこともなく 捨てられた

 自室の物を触って 見られている

 読まれている

 何のために 読んで

 あら捜しのように 飼主だからか

 

 荷物が動いていた

 聞けば 

 それと 箱しか 触ってない・・・

 入ってない・・・と言われても

 すでに 疑心暗鬼

 信用を失った関係に 後どれぐらい時間があるのだろう

 

 一つの 証として 携えてきた物

 ある人にとっては 不要に見えても

 nagiにとっては その時々を 支えてきた 物

 それぞれに 想い出があって

 それだけで 生きて行けるのに

 

 すでに そこには 亡くなって

 必要が無いものと言われれば そうなのかもしれない

 何年と 手を通していない 服だったり

 何年とかかって 買ってきた 本だったり

 あなたに とっては必要のないものかもしれない

 

 あなたと 失われる記憶のどちらかを選べ と言われたら

 間違いなく 記憶を選択する

 

 あなたとは これから 一緒に

 生きていくことはないだろうから

 片付けるための準備は すでに取りかかっている

 片付けられる方なのかも しれない

 それは それで 流れなのだろう

 否定はしない

 それが 地球に暮らす 宇宙人的な 発想だから

 

 地球での 役目は終わったな

 命はつないだ

 残された時間は 地球を後にするまでの 時

 フィンランディア・・・

 静かに その時を 待とう