見送る

いつもなら 寄ってくれる時間

 

 窓の外を 見ていると 通り過ぎる影

 連れだって 帰宅する 姿があった

 ブルーの シャツをはおって トートバッグを下げた ハグさん

 いつもなら 黒のリュック なじみのTシャツ それも 無地

 制服のように 着ていたいと言って

 パターン化した服装

 ではない・・・

 

 お出かけなのか

 その姿を 見送る

 離れようと すると 離れなきゃと 思うほどに

 からだの中を 通り抜けていく 電気・・

 ぞぞっと するような 

 この感覚から 抜け出したい

 一日も 早く

 

 これが 結構 苦しい

 いつまで 続くのか

 ねえ からだの中の 人へ いつまでですか

 この体が 潰えるまででしょうか

 ハグさんを 苦しめるために

 nagiを 使って

 いつまで なの