冷たい視線

職場での ハグさん

 

 会ってはいけないような 物を見る目に

 耐えられそうにない

 今日は 珍しく4時に起こされた

 それから 微睡んで 朝

 

 病気としか思えない

 気になる その名前

 名前を 見ただけで からだの何かが反応する

 脱力 ぞわぞわ感 

 困った

 

 本当に あなたから離れては生きていけそうにない

 そうなって しまいそうで 怖い

 からだの中から 抜けていかない あなたに

 それに 反応するかのように

 閉塞感が 体中を廻る

 

 何なんだろう

 本人に言ったとしても 苦しめることに

 言ったとしても どうすることもできない

 この 現実が

 

 もし ハグさんも 何かを感じていたとしたら

 もし ハグさんも 何かを感じてしまったとしても

 どうすることもできない

 閉塞感

 

 消えてしまった方が すっきりする

 ハグさんに知れることなく

 消えたなら

 役目が終わりそう

 そっと