春の風は 思い出させる

 

 友人と歩いた 土手

 転校前の数か月 話すことが多くなって

 ホモだちの ホモだちは ホモだちだ

 そんな 歌を歌いながら 歩く

 

 当時 nagiに ホモの感覚はなかった

 友人として 好き

 だった

 彼は 意識してくれてたのかも しれない

 友人を 超えた存在だということを

 

 友人以上に ならなかったのは

 彼の 優しさだったのだろう

 もし

 nagiが もっと大人びていたら

 新しい 出会いとなっていたのかも しれない

 音信不通・・・のまま

 

 春は 彼を思い出す

 悩み多き 14歳の春